サンクコストとは

サンクコスト効果とは、ごく簡単にいえば「こんなにお金や時間をかけたのだから、続けないともったいない」と感じてしまう心理のことをいいます。

サンクコスト効果とは?


「本当は今すぐやめた方が良い」という状況でも、今までにかけたコストがもったいないので続けてしまう心理のこと

本当は今すぐにでもやめた方が良いことなのに、これまでかけたコストのことを考えるとなかなか決断できない…と感じることってありますよね。

こうした状況を指して「サンクコスト効果が働いて正しい判断ができない」という言い方をします。

私たちの生活は、このサンクコスト効果であふれています。

例えば、恋愛で「恋人にひどいことをされたのに、今まで恋人に費やした愛情や努力が無駄になると思って別れられない」と考えてしまうのもサンクコスト効果の一種といえるでしょう。

この記事では、日常生活に潜む様々なサンクコスト効果について、具体例を用いてわかりやすく解説します。

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サンクコストとは

サンクコストとは、「過去に投資した、もう取り戻せないコスト」のことです。

※サンク(sunk)=英語で「沈む(sink)の過去形」です。すでに沈んだ・支払った(sunk)コストという意味です。

人が何らかの意思決定をするときには、サンクコストにとらわれないほうが合理的なことが多いのですが、実際にはなかなかそううまく割り切ることができません。

このような経緯で正しい意思決定ができないケースのことを「サンクコスト効果(サンクコストバイアス)」と呼ぶのです。

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サンクコスト効果の別の呼び名

サンクコスト効果には、さまざまな呼び名があります。

サンクコスト効果の別の呼び名(類語)


サンクコストバイアス
埋没費用効果
コンコルド効果

サンクコスト効果は「埋没費用効果」とも呼ばれますが、意味的にはこちらの方がわかりやすいですね。

「すでに埋没してしまった費用が気になって正しい判断ができない」ということで、この心理効果の内容をその名の通り表しています。

また、行動経済学や心理学ではコンコルド効果とも呼びますが、基本的には同じ意味です。

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なぜコンコルド効果というのか?

サンクコスト効果は心理学や行動経済学ではコンコルド効果といいます。

コンコルドというのは飛行機の名前です。

1962年にイギリスとフランスが共同でコンコルドという音速旅客期の開発を始めたのですが、巨額の生産費用ががかかり250機受注がなければ採算が取れないことが分かっていました。

当初は100機ほどの受注がありましたが、生産過程で燃費の悪さや客席数の少なさ、高価格、長い滑走路が必要などの悪条件が次々と明らかになり、キャンセルも相次ぎました。

そうした中でこのまま開発を続けると莫大な損失が生じるので、今すぐに開発を中止して契約先に違約金と賠償金を支払った方が、損失が少なるという計算結果が出ました。

しかし、それまでに投資したコストや時間がすべて無駄になることを恐れて、なし崩し的に開発は続けられ、最終的に4000憶円の開発費に対して、数兆円の赤字になってしまいました。

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サンクコスト効果の具体例

貴方と恋人は10年近く交際しており、貴方は結婚したいと考えているのにどうやら相手にはその気はなさそう。

こんな時10年近くつきあった情などからずるずると交際を続けてしまうのもサンクコスト効果の一種です。

今まで何年間も交際してきたのに結婚できないという理由だけで別れるのはちょっと、と躊躇してるうちに年だけ重ねていってしまいます。

このように恋愛においてもサンクコスト効果はよく見られます。

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恋愛に費やしたお金と時間

付き合うためにたくさんのプレゼントをしてやっと交際にこぎつけた、そんな相手が浮気したとしてもたいていの人はは今までの投資がもったいないと感じて別れるのをためらってしまいます。

また前述したように長期間付き合った相手も今までの時間がすべて無駄になると考えてしまいます。

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レストランでステーキを頼むときの例

たとえば、皆さんがレストランで3000円のステーキを頼んだとします。

もしそのステーキがものすごくまずかったら貴方はどうしますか?

もしかしたら3000円も払ったのだから残したらもったいない、と思うかもしれません。

しかし、完食しても、残しても3000円というコストは変わりません。

同じ金額を払うのであれば、まずいものを無理して食べるよりも、残した方が良い気分で家に帰れるはずです。

サンクコストは無視したほうが最終的な損失は少なくなります。

このように、サンクコストは消費者行動に大きな影響を与えるのです。

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消費者行動に見られるサンクコスト効果

貴方は新しい映画を見るのに2000円の価値があると思っています。

1000円でチケットを買いましたが失くしてしまいました。

さて、もう一度チケットを買うべきでしょうか?

もちろん買うべきです。

なぜなら貴方にとっての映画の価値2000円よりもチケット代1000円はいまだに安いからです。

失くしたチケットはサンクコストなので、無視すべきなのです。

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心理学的に見たサンクコスト効果とは?

人間がサンクコストを無視できない原因としては今までの自分を否定したくないという思いが強いです。

サンクコストを回避するとはある意味では今までの自分の行動を無駄な行為であったと決断することだからです。

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サンクコスト効果を回避する方法:「勇気ある撤退」といえるには?

サンクコストを回避する方法を簡潔に言えば物事をポジティブにとらえる、諦めることの重要性を学ぶということです。

サンクコストを人が気にする理由としてはやはり、今までやってきたことがすべて無駄になってしまうというネガティブな発想にあります。

ここは逆の発想で勇気ある撤退をすることによって新しい自分に出会えることができると考えてはいかがでしょうか?

また物事に対する未練もサンクコスト効果の原因になります。

いつまでも過ぎ去った過去にしがみつかずに常に今日と明日を見て行動をする、それがサンクコスト効果を回避する方法です。

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まとめ

サンクコスト効果は人間の心理的な傾向なので、回避するには常に自分は今合理的な判断をしているか意識する必要があります。

しかし、サンクコスト効果を回避し、常に勇気ある撤退を心がけていれば、より良い人生が送れると確信しています。

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